目次
①-
②-
株式会社テラブレイクとは主に同人漫画・グッズの編集、企画、流通等を行っていた
企業(会社)の名前です
※現在はHPを閉鎖していますが当時の求人広告等がネット上に確認できます
この企業と一部の同人作家が起こした問題を「テラブレイク問題」と言います
≪問題の概要≫
株式会社テラブレイクが2014年ごろ、同人誌を作っている複数のサークルに対して
裏でコンタクトを取り、
★個人の同人誌300~3000部の印刷費をすべて負担してあげます
★更に同人誌1ページあたり数千円の原稿料を差し上げます
★また企業(=テラブレイク)負担で印刷したその同人誌300~3000部のうち
最大500部をあなた(=同人誌製作者)に無料で差し上げます
★その無料で印刷できた同人誌は、元手がタダにも関わらず
あなた(=同人誌製作者)のお金儲けのために有料でイベント頒布しても良いです
★あなた(=同人誌製作者)に渡す500部以外については企業(=テラブレイク)が
同人誌の書店委託を行い、その売り上げ金は企業(=テラブレイク)がもらいます
★でもその売り上げのうちの8%は印税としてあなたに振り込みます
という条件での取引を申し出てきたというもの
著作権(=版権…著作権の旧称)を持っている原作者さん、出版社・ゲーム会社さん方と
作品を利用するための正式な契約を結ばず、テラブレイクは違法に営利目的での
二次創作を利用した商売を計画・実行しました
それに同調した何名かの同人作家はこの条件を承諾し
実際にイベントで同人誌を販売しました
…この行為の大きな問題は、
同人誌は営利目的で作ったり配ったりしてはいけない※(2)というルール/規約に
企業とその提案を承諾した同人作家の両方が明確に違反しているという点です
※(2)これは同人誌製作費分のコストを回収するという範囲を大きく逸脱する
本件のような場合のことを指します
以下文中での「売上金」等の言葉もそれに準じた解釈でお受け取りください
同人誌は装丁や印刷方法等によって製作コストが大きく変化するものです
きちんと自費にて同人誌を製作しているほぼ全ての方々について
第三者がその頒布価格設定について口出しすることは避けるべきであり、
またそのようなケースと本件とは別の話であるとご理解ください
漫画やゲーム等の著作権を持っている原作者さんや出版社・ゲーム会社さんは
同人誌・同人グッズのやりとりを含む二次創作活動が
ファンどうしの交流の一環でありそのなかで行われる金銭のやり取りは
誰かが儲けるためではなく製作費の相互負担としてのやりとりである
という建前のもとで二次創作活動に目をつむってくれています
通常、同人誌を買う時にあなたがサークル側に支払うお金は
印刷費等の同人誌製作費用の折半分です
そういった特殊な環境で活動する以上、売上目的の行いは重大なルール違反です
問題が大きくなった場合著作権の侵害で逮捕者がでたり
二次創作に規制がかかったりする可能性もあります
また公式に二次創作活動に規制がかからなかったとしても、他のひとに
当該ジャンルでの活動を自粛させてしまうキッカケにもなりうるとても迷惑な行為です
※また、ニトロプラスのように同人誌製作を黙認するのではなくある程度
許可している企業もありますが、許可されているのは基本的に非営利目的の場合のみです
売上金を期待しての同人誌・同人グッズ頒布は他ジャンルと同様に規約違反です
また企業が同人誌を作って頒布することも他ジャンルと同様に規約違反です(④参照)
※ニトロプラスHPの同人活動に関するガイドラインに一度目を通すことをお勧めします
問題の主体である株式会社テラブレイクと、取引に応じた同人作家達は
これらのルールを破りジャンルの公式と他のファンに対して多大なる迷惑をかけ、
ファン活動である二次創作を売上目的で利用しました
これが数名の同人作家と企業が起こした「テラブレイク問題」の概要です
※より詳細については「テラブレイク問題」で各自検索し
注意喚起wikiや2chスレッド等をご参照願います
③-
④-その他企業が関わった同人誌の問題点について
②でも書いた通り、株式会社テラブレイクのような企業が同人作家に近づき
作家側にも旨みを提示することで、あたかも企業主催ではない体で同人誌を出し
儲けようとする行為は主体である企業・賛同した同人作家共に
ルール・規約の違反をしている悪質なケースです
ジャンルのオンリーイベントではもはや恒例となっている、
スタジオYOU(百刀繚乱などのイベントを主催している企業)や が
赤ブーブー通信社(閃華の刻などのイベントを主催している企業)が
発行している非公式アンソロジーも公式以外の企業と一部の同人作家が
売り上げのために製作しているため、問題点を理解しているファンは
これを買うべきではありません
※自分の知名度が上がる、絵の仕事に繋がる、などの理由から
非公式アンソロジーに参加する同人作家もいますが
企業の儲けに加担している事には変わりません
企業主体の非公式アンソロジーに参加するサークルの多くが
pixivやtwitterで参加を告知したり宣伝したりしないのは、
非公式アンソロジー参加は本来のファン活動の域を逸脱した行為だと
本人達が知っているからです
こちらについてはイベントの主催企業が率先して行っていること、
既に常態化してしまっていることもあり即時に無くなるものではありません
しかしこれを機に非公式アンソロジーも企業が関連した問題点を抱えていることを
知っていただけたらと思います
この文章の作成に当たり≪企業出資同人誌テラブレイク問題について≫
のページを参考にさせていただきました
HPの不備、掲載内容の間違い、削除すべき/追加すべき情報、
文章の修正指摘等がありましたら
touken.mondai0202@gmail.com までお知らせください
必ずしもすべてに対応はできませんが早めの修正に努めます
更新履歴
- 2016年02月02日14:00文章を公開しました
- 2016年02月02日21:15誤字の修正をしました、togetterまとめに利用可である旨を追記しました
- 2016年02月03日03:00項目⑤・⑥を追記しました、その他文章の修正を行いました(青字部分)
-
2016年02月03日21:20頒布・販売の語について整理を行いました、
文末に氏を取り上げた理由について明記しましたnew - 2016年02月03日22:00項目④の間違いを訂正しましたnew
2016年02月04日22:00今後の対応について告知しましたnew